レストラン七條は、父が小学館ビルの地下倉庫だったところをお借りして「軽食と憩の場 七條」を開いたのが始まりです。
当時はトコロ天なんていうメニューもあったと記憶しています。いつも人の事で悩む両親を見て自然とこの世界に入り、店を手伝うようになりました。
子供の頃から料理は好きでしたが、修行経験の少ない私の料理はすぐに頭打ちに・・・。もう一度学び直さねばと一念発起。フレンチの重鎮、北島素幸氏の「北島亭」へ幼馴染と食事に行き、その場で直談判。毎週土曜日の研修が始まりました。3年半の研修の成果で少しずつ店の評判は上がり、洋食と仏蘭西料理が融合した今の七條のスタイルが出来ました。
2013年、小学館ビルの建て替えに伴い内神田に移転し、10年が経ちました。コロナ禍に長男圭が頼もしく成長し、私の右腕として妻と共に七條を支えています。
神田の地で半世紀、お世話になった方々の顔が思い浮かび随分と悩みましたが、再び移転を決意。地元三鷹で新たな一歩を踏み出す事にしました。
三鷹店は10坪弱の小さな店ですが、お客様の「美味しかった!」の声が聞けるよう家族で力を合わせて参ります。
最後に、これまで私達を支えて下さった全ての皆様に心より感謝申し上げます。
オーナーシェフ 七條清孝